2日連続でノーヒッターが誕生した。Hondaの常磐紫文投手(25)が、7三振を奪い、与四死球3のみの完璧な投球で伊予銀行を無安打無得点に抑えた。12日の浜村ゆかり投手(ビックカメラ高崎)に続き、リーグ74度目、自身初の記録達成となった。

常磐は初回から力のあるストレートで押していった。「(開幕から)2連敗していたので、コントロールや出し入れを重視した」と振り返った。途中雨で45分の中断があったものの、リズムを崩さずに投げ切った。5回くらいから仲間に言われ始め、記録に気付いたが「ゼロに抑えることだけを考えた」と意識はしなかったという。「まさか自分ができるとは思っていなかったのでうれしい」と笑顔を見せた。

自己評価を聞かれた常磐は「90点。失投がまだ多く、打ち損じてくれている」と反省も忘れなかった。次戦(26日)に向けて「やるべきことは変わらないので任されたイニングをがんばりたい」と話した。

攻撃陣も序盤からの大量得点で、常磐を後押しした。チームはこれまで2戦無得点の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように打線が爆発。11安打9得点を奪った。初回に2番塚本蛍外野手(20)の中越え2点本塁打で先制すると、2回にはルーキー杉本梨緒内野手(22)の初打点となる左越え2点本塁打など打者10人で6点を奪い、試合を決めた。