TBC学院宇都宮本校(宇都宮市大通り)は令和3年度、「eスポーツ」を学ぶ専門学科を新設する。世界的には高額賞金を稼ぐプロゲーマーが存在するなど市場拡大が続くeスポーツ。国内での認知はまだ低いが、プロゲーマーだけではなく、ゲーム開発者も育成することで、市場拡大や地域振興を下支えしていく考えだ。(根本和哉)
職業としての夢
今月4日、同校で行われたeスポーツ学科のオープンキャンパスには、ゲーム業界への就職を考えている若者が集まっていた。模擬授業で取り上げたのは対戦格闘ゲーム「ストリートファイターV」。国際大会も開かれる日本が生んだ人気ゲームだ。
参加者はキャラクターの操作方法や必殺技の出し方を講師に教わりながら、効率的な相手の倒し方を学ぶ。参加した同県下野市の高校3年生、溝口千颯(ちかぜ)さん(17)は「将来はゲームに関する仕事がしたい。入学して技術を学び、自分のプレー動画を配信してみたい」と夢を語る。
広がる市場
eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、コンピューターゲームやテレビゲームでの対戦をスポーツとして捉える。国際的にはeスポーツのプロゲーマーは尊敬を集める職業の一つとして認知されている。
優勝賞金が日本円換算で1億円以上、中には10億円以上という大会が欧米や中国で開催されている。また、自身がゲームをプレーする様子をインターネットで配信し、視聴者からの投げ銭や広告収入で生活する「ストリーマー」も人気を博している。
世界全体のeスポーツの市場規模は2019年で約1千億円とされ、特に欧米や中国の規模が大きいという。日本市場は昨年が約60億円にとどまるが、3年後には約150億円に上るとの予想もある。また、ゲーム開発者やイベント運営者などeスポーツ業界の仕事の裾野は広がる。
オランダの調査会社「Newzoo」は、世界全体でのeスポーツの市場規模について、2020年に約1200億円、2023年には約1700億円に到達すると予測している。
地域振興でも注目
こうした未来予測から、eスポーツは地域振興の手段として国内でも注目を集めている。
昨年、富山県で開催されたeスポーツイベント「Toyama Gamers Day 2019/5G Coliseum」は約3千人の来場者を集めた。同年の茨城国体では文化プログラムに採用され、国体初のeスポーツ全国大会が実現。茨城県はeスポーツ関連の予算を計上し、拠点化を目指している。令和4年の栃木国体でも文化プログラムでのeスポーツ開催が検討されていて、栃木県の動向に県内の関係者は注目する。
同校は市場の成長を好機と見て、新設学科にはプロゲーマー育成だけでなく、ゲーム開発やイベント運営を学ぶコースもそろえる。
同校の湯沢比呂志事務局課長は「ゲームをやる授業にお金を払うことに抵抗感がある保護者の方もいる。ゲーマー以外の仕事もあると知ってほしい」と強調。加えて、栃木国体での実施を期待しながら「県内のeスポーツを盛り上げ、地域への貢献も目指していきたい」と話している。
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July 26, 2020 at 06:00AM
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