
多くの人が待ちわびていたに違いない。プロスポーツのある日常がようやく戻ってくる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていたプロ野球の開幕が19日と決まった。当初の予定からほぼ3カ月遅れたが、国内の主要プロスポーツとしてはコロナ禍からの脱却を目指す最初の動きとなる。
サッカーのJリーグもJ1を7月4日、J2を6月27日に再開し、J3は同日開幕する。女子ゴルフも6月25日に開幕を迎える。まずはプロスポーツ界の再始動を歓迎したい。
ただ、感染第2波への警戒は怠れない。スタジアムなどで集団感染発生となれば元も子もない。気を緩めることなく、充実したゲームと防疫の両立が不可欠だと強調しておきたい。
日本野球機構(NPB)とJリーグは連携して設けた専門家チームの提言を受け、今後の対処指針を策定中だ。試合や練習中にハイタッチやつばを吐くことの禁止、選手や球団職員と審判員の動線を分離するといった具体策が盛り込まれそうだ。
試合会場が全国に散らばる以上、各チームが数十人規模で飛行機や新幹線で移動し、宿泊することは避けられない。チーム内で感染がまん延するリスクとは常に背中合わせだ。まずは指針の厳守と、各選手の自覚ある行動が求められよう。
公式戦が始まる前にJリーグは全選手のPCR検査を実施する。プロ野球では福岡ソフトバンクなどがチーム全体の抗体検査で陰性を確認している。全チームが何らかの方法で事前の安全を確認しておくべきだ。
気になるのは、先日明らかになった巨人の主力選手2人の陽性反応である。幸い感染の恐れは小さく、その後のPCR検査も陰性で、大事には至らなかった。現状では陰性確認後に再陽性となる例もある。選手の復帰を急ぐだけでなく、推移を見極める慎重さも必要だろう。
コロナ禍の今後が読めない中での始動だけに、課題は山積みだ。当面はプロ野球もJリーグも無観客だが、観客をいつ入れるのかも大きな焦点だろう。その目安や、観客から感染者が出た場合の接触者の把握など、対応を決めておく必要がある。何より観客席の「3密」対策も重要な課題となる。
いずれも手探りの運用とならざるを得ない。常に改善を加えながら、他の競技や集客イベントのモデルとなるような防疫対策を構築してほしい。
感動をもたらすプロスポーツは単なる娯楽にとどまらず、活力やゆとりを生み、地域の活気や経済活性化にもつながる。コロナの暗雲を吹き飛ばすような熱いプレーを期待したい。
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June 07, 2020 at 08:43AM
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プロスポーツ始動 モデルとなる防疫対策を - 西日本新聞
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