新型コロナウイルス感染拡大後、初のプロトーナメントが前日16日から2日間、36ホール・ストローク競技で行われた。チャリティー活動では、特別協賛の電子機器メーカー・エレコムらによる500万円と募金を合わせ、大阪市を通じて医療従事者に寄付する。

エレコムの葉田順治社長(66)は三男が医師で、コロナ被害者などを受け入れている都内の病院に勤務。これまでに東京や北九州方面にマスク40万枚を寄付しているという。大会開催の趣旨について「息子から生々しい話を聞いていた。本社が大阪市にあるので、そちらにも何かできないかと考えていた」。その際に試合がないプロゴルファーに試合を-との打診を受け、賛同した。

検温、消毒、マスクやフェースガード着用などの対策を施し、男女計119選手による競技を実現させた。

大会発起人で大院大、同高ゴルフ部コーチでもある林栄作プロ(47)は「プロの大会がどんどんなくなっていくことに、怖さを感じていました。コロナは怖いけど、何とか1歩を踏み出したくて、葉田社長に思いをぶつけ、受け入れてもらいました」と言い「この大会がゴルフだけでなく、すべてのスポーツ競技のきっかけになってくれたらうれしいです」と話した。