12月11日、F1第17戦アブダビGPの金曜フリー走行が行なわれ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録した。

メルセデスAMGは新型コロナウイルス感染で前戦サヒールGPを欠場したルイス・ハミルトンが前日夕方に陰性証明を得て実戦復帰。ピレリから供給された2021年型タイヤでロングランを行なうなど、来季を見据えた盤石の準備作業を進めた。

メルセデスAMG勢とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はソフトタイヤでのアタックでコースをはみ出してタイムを記録できず、ともにミディアムタイヤでの記録が自己ベスト。それでもボッタスが1分36秒276でトップに立ち、ハミルトンは0.203秒差の2位、フェルスタッペンは0.770秒差の3位となった。

「良いフリー走行だったね。いつものようにコース1周を通してのマシンバランスを合わせ込んでいく作業を行なって、全体としては理想からそれほど外れてはいないよ」(ボッタス)

「体調はもう大丈夫だし、このクルマ、このチームに戻れて嬉しいよ。マシンのフィーリングは2週間前に離れた時と何も変わっていなかった。トラブルで時間をロスする場面もあったけどプログラムは全てこなせたよ」(ハミルトン)

レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは4位、アルファタウリ・ホンダはダニール・クビアトが11位、ピエール・ガスリーが13位につけている。

(米家峰起通信員)