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Amazon の食品スーパー始動で、「自動精算」競争が激化 - DIGIDAY[日本版]

リテーラーたちは店舗のレジから店員を完全になくすべく、競い合っている。

Amazonが近日中にロサンゼルスにオープンする予定の生鮮食品ストアについて、先日、より詳細が発表された。この店舗では彼らのホールフーズ(Whole Foods)チェーンよりも安価に生鮮食品を提供する狙いだ。また、この新しい実店舗ではさまざまなハイテク機能が実装される予定だという。そのうちのひとつがダッシュ・カート(Dash Cart)と呼ばれるスマート買い物カゴに商品を入れ、自動で商品をトラッキングし、レジでの精算の必要をなくしてくれる自動精算機能だ。

かつては遠い未来の、しかも少しディストピアな雰囲気を持って捉えられた機能だが、これらのハイテクソリューションのおかげで利用客たちは精算のために列に並ぶ必要がなくなるなど、確かな恩恵が存在している。近年では顧客たちは Apple Pay(アップルペイ)やGoogle Pay (グーグルペイ)のようなデジタルウォレットの利用に慣れてきており、新しい精算の形に対する抵抗が少しずつ薄れる流れに、今回の動きも乗っている。その結果、コンビニエンスストアから生鮮食品ストアまで、数多くのリテーラーたちがこれらの新しい性能に注目をしている。

「新店舗を建築する必要がない」

8月初め、自動精算ソリューションのプロバイダであるスタンダードコグニション(Standard Cognition)がコンビニチェーンのサークルK(Circle K)とパートナーシップを組み、サークルKの店舗に彼らの技術を付加していくと発表した。サークルKは世界中で1万5000店舗を持っており、アリゾナ州フィニックスで試験運営のショップをローンチする予定だ。その後もほかの店舗が追ってオープンする。彼らによると、顧客は店舗に入り、商品を手に取り、スキャンをしたり、列で並ぶ必要もなく、ただ店舗から歩いて出るだけで済むという。

スタートアップであるスタンダードコグニションの共同ファウンダーでありCEOのジョーダン・フィッシャー氏はモダンリテール(Modern Retail)の取材に対して、大手や独立系のリテーラー両方から彼らのサービスに対する「問合せが大きく集まっている」と回答した。特にここ数カ月、ドラッグストアとコンビニの分野での大きな注目が集まっているとのことだ。

リテーラーたちにとってはまた、店舗内のソリューションをより清潔なものにすることは急務となっている。そんななか、顧客が店舗内で時間を過ごすことをより快適にすること、もしくは素早く欲しい商品だけを手にとって店舗を出られるようにすること、のためのソリューションを彼らは求めている。セブンイレブン(7-Eleven)やジャイアントイーグル(Giant Eagle)、サムズクラブ(Sam’s Club)といったリテーラーたちが現在試験的に行っているプログラムとは異なり、サークルKでは購入をモニターするために棚のセンサーを使わない。その代わりに、天井に設置されたカメラとマシーンビジョンソフトウェア、そして店舗における在庫管理を活用して「各買い物客と、彼らが手にとった商品を正確に結びつける」という。

サークルKによると、もっとも重要なのは、これらのプログラムを可能な限り従来の店舗利用の妨げにならない形で構築することだ。導入も根本的なリノベーションではなく、既存のフロアプランに付け加える形にフォーカスしている。「自動精算を実装するために商品を移動させたり、棚を入れ替えたり、まったく新しい店舗を建築する必要がない」と語ったのは、サークルKの親会社であるエイリメンテーション・クーシュ・タード(Alimentation Couche-Tard)のグローバルデジタルイノベーション責任者であるマグナス・タグストローム氏だ。

Amazonはライセンス運用を開始

AmazonのレジなしテクノロジーであるAmazonゴー(Amazon Go)は、店舗での便利な精算の代わりに顧客の情報を収集するシステムとなっているが、こちらもまた勢いを得ている。ここ数カ月でAmazonはデータ中心に稼働されるこのテクノロジーを空港の店舗を含むほかのリテーラーへのライセンス運用を開始したのだ。

ニューヨーク・ポスト(New York Post)によると、レジ精算なしテクノロジーはAmazonが経営するホールフーズの店舗でも早くて2021年には活用される可能性がある。今後数カ月で生鮮食品店舗で自動精算テクノロジーを配置する準備を進めているとの報道もある。

もちろん、これらの機能の多くがリテールの主流となるまでには、まだ長い時間がかかるだろう。たとえば、衣服やビューティといった販売速度の速い店舗ではレジ精算なし環境を作るのは非常に難しいと、スタンダードコグニションのフィッシャー氏は言う。それでもその開発は毎日進められている。究極的には「いかに本物のお店のように見せるかが肝だ」と彼は言う。

[原文:With Amazon’s Fresh store, the autonomous checkout wars have begun

Gabriela Barkho(翻訳:塚本 紺、編集:長田真)
Photo from Amazon Fresh

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