文部科学省が29日に発表した2021年度予算の概算要求で、スポーツ庁は20年度当初予算に比べて93億円増の444億円を計上した。来年に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピックと22年北京冬季五輪・パラに向け、選手強化の支援はこれまでと同水準を維持。スポーツイベントの新型コロナウイルス対策も後押しする。

選手の日常的な活動を支える競技力向上事業は20年度当初予算から5億円増の106億円。選手の新型コロナ検査費用は金額を明示せずに必要な項目に挙げる「事項要求」とした。東京大会の新型コロナ関連で国が負担する経費も含め、今後検討する。

全国規模のイベントや国内で開催する国際大会の新型コロナ対策支援には48億円を充てた。デジタル技術を用いた映像配信などの取り組みも補助対象とし、新たな観戦方法の提供を促す。(共同)