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次世代の“名将”はこうして生まれる─変わりつつあるスポーツ界の「人材採用」(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

プロスポーツの世界における指導者やスタッフの採用は、これまであまり理にかなっているとは言えない伝統的な手法によって行われてきた。しかし近年、そうした傾向に変化が見られるという。プレミアリーグのチェルシーFCでフットボール事業部長を務め、今はクラブチームのコンサルティング会社を経営するマイク・フォードが、クラブ指導者のリクルーティングの裏側を語る。 リバプールFCを運営するフェンウェイ・スポーツ・グループがユルゲン・クロップを次期監督候補に挙げた際、彼らはクロップに関する60ページの調査書を作成した。2015年10月、上層部はニューヨークの弁護士事務所で、数時間にわたり彼の面接を行った。 そして昨年、クロップ率いるリバプールはUEFAチャンピオンズリーグで優勝し、ヨーロッパチャンピオンとなった。 これはスポーツ界で人材採用が功を奏した一例だ。しかし新型コロナウイルスの影響により、世界中のプロスポーツが一時休止を余儀なくされ、ヘッドコーチやジェネラルマネージャー(GM)の採用も停滞した。 競技の長期中断は財務面でスポーツへの打撃となり、クラブはトップポジションを内部の人材で埋め、短期的には選手を売り、安価な若い選手を育てる方針をとる──そう予想するのは、ニューヨークを拠点とするコンサルティング会社「スポーツォロジー」の取締役会長で、数十のプロチームのコンサルティングを担当してきたマイク・フォードだ。

「優れたコーチになりたいなら、優れた選手を集めること」

たしかにスポーツ界の人材採用の手法は、ほとんどがリバプールFCよりもずさんだ。クラブは伝統的に、白人男性の元選手が男同士の人脈を通じて採用を行ってきた。 候補者への調査も、多くは性急に行われる。クラブのオーナーが候補者の携帯に電話し、ポジションをオファーする。たいていは前任者をクビにした数日後の話だ。 だが採用プロセスは徐々に専門的なものになってきている。フォードいわく、「(人材を雇う)一回の決断コストは上がってきている」という。たとえばバスケットボールでは、スター選手であれば5年で2億ドルを稼ぐこともある。金融関連の経歴を持つ新手のクラブ・オーナーが「選手を雇う立場にある人間をいかに選ぶべきか」と問うたとしても不思議ではない。 プレミアリーグのクラブ、チェルシーFCでフットボール事業部長を務めていたフォードは、ヘッドコーチやGMがチームの結果に与える影響は限られている、とくぎを刺す。 「優れたコーチになりたいなら、優れた選手を集めることです」とフォードは言う。スポーツでは運があまりにも大きく作用する。二流コーチがたまたま大成功を収めることもあれば、才能あるコーチが、ケガや審判の判断で負かされてしまうこともある。 フォードいわく「成功は約束できない」。だからこそ、「今後3年間、賢くビジネスを展開する」ことが目標なのだ。

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July 27, 2020 at 09:30AM
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