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すれ違う「ダイレクトプレー」 【スポーツの言葉考】(13) - 時事通信ニュース

2020年07月01日08時00分

横浜M戦の前半、シュートを放つ神戸のイニエスタ=2020年2月8日、埼玉スタジアム

横浜M戦の前半、シュートを放つ神戸のイニエスタ=2020年2月8日、埼玉スタジアム

◇混在する二つの定義

【特集】スポーツの言葉考


 サッカーで使われる「ダイレクトプレー」は、いまだに複数の定義が混同されている言葉の代表格だが、驚くのは、トップクラスのJリーグの現場でも見解が分かれていることだ。

 日本サッカー協会は1998年版の強化指導指針で、ダイレクトプレーを「余計な回り道をせず、できるだけシンプルにフィニッシュ(ゴール)から逆算してプレーを組み立てていく考え方。ポゼッション・プレーはこの反対」と定義した。

 「ダイレクト(Direct)」を「真っすぐに、直行的に」の意味ととらえれば、日本協会の定義と合致する。ところが、「ダイレクト」という言葉は一般に「直接に、じかに」の意味でも使われているためか、日本ではかねて「ワンタッチ(ボールを止めないで、パスやシュートすること)」と指導してきた歴史があり、混乱を招いている。

 こうした背景もあり、J1クラブの元選手は「ダイレクトプレーといったら、間違いなくみんな『ワンタッチ』の意識かな」という。日本代表でも、試合後に「ダイレクトの回数が足りなかった」などと語る選手がいて、明らかに「ワンタッチ」を意味して使われるていることが多い。

 コーチたちは、日本協会のライセンス取得課程で協会の定義に沿って学び、指導する。このため、選手との間に相違が生じてしまうのが実情だ。

 「ダイレクト」を「ワンタッチ」と理解してきた親の影響もあって、若い世代には正しい意味で理解している選手はさらに少なくなっているという。教える側になった前出の元選手は、「同じ言葉で二つの意味があって紛らわしいから使わない」と割り切っている。(時事通信社・前田悠介)

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