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企業の公平な競争とは? 英EU貿易交渉の懸案―ニュースQ&A - 時事通信ニュース

2020年12月09日18時07分

 英国と欧州連合(EU)の貿易交渉は、企業が公平な条件で競争する枠組みづくりで難航している。漁業と並ぶ懸案だ。
 ―なぜ貿易交渉?
 英国は1月末にEUを離脱したが、年末まではEUの自由貿易圏に属し、EUの法令に従っている。この措置が終了する前に後継の自由貿易協定(FTA)をまとめ、なるべくスムーズに「完全離脱」したい。
 ―交渉の焦点は。
 英国はEUに関税を復活させないよう要求している。EUは最大の貿易相手で、貿易総額の約半分がEUとの取引だ。EUは無関税の継続を容認する姿勢だが、引き換えに、EUの経済ルールを守るよう英国に迫った。
 ―どうして?
 ジョンソン英首相は2016年の国民投票時、「支配権を取り戻そう」と訴えてEU離脱派に勝利をもたらした。支配権というのは主に経済主権を指していて、離脱後の英国は環境基準や税制、労働者の権利、補助金といった企業活動を左右する重要政策でEUと異なる道を歩むということだ。EUは、英国が大幅な規制緩和を実施して国内企業の競争力を高め、無関税でEUに商品を売り込むのではないかと警戒。EU企業が出し抜かれないよう、英企業にEUと同等の競争条件を課す必要があると考えた。
 ―英国の反応は。
 断固拒否している。自国の経済政策なのに、離脱後もEUに指図されることが我慢ならないからだ。背景には、かつて「大英帝国」として世界の覇権を握った英特有の大国意識がある。政府は「われわれは独立国家だ」と譲る気配がない。
 ―妥協案は。
 「英国がEUに従う」という形を避けるため、英EU共通の原理原則をFTAに掲げ、互いに順守していく仕組みが検討されている。実質的には英国がEUの規則を受け入れることに変わりないが、「主権」にこだわる英国に配慮した。ただ、どちらかが原理原則を逸脱した場合の罰則規定や、紛争解決の仕組みなどで意見の相違が大きく、歩み寄れるか分からない。(ロンドン時事)

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