関学大が日大に4年前に敗れた雪辱を果たし、3連覇を飾った。

キックオフからリバースでエースRB三宅昂輝(4年)が敵陣20ヤード付近まで攻め込むビッグプレーで先制TDにつなげた。その後は日大のランを中心にした攻撃に苦しみ、互角の展開も前半は28-21とリードして折り返した。

後半は修正したDF陣が日大のランを止めて、完全に関学大がペースを握る。QB奥野耕世(4年)からの多彩な攻撃で最後は日大を突き放した。奥野は320ヤードを稼いだ。

鳥内秀晃前監督からバトンを受けた1年目の大村和輝監督(49)は「日大のオフェンスは非常に強かった。弱点と言われていたが、われわれのオフェンスもよく頑張った。日大は素晴らしいチームだったが選手、スタッフが準備の段階でよく頑張った」とたたえた。

最終学年となった奥野は「素直にうれしい。自分は16年間、アメフトをやっているが、持っているものをすべてぶつけようと思ってやってきた」。4年前の甲子園ボウルで敗れた日大。定期戦での不正タックルで直接の被害を受けた奥野だが、最高の形で雪辱を果たした。

ミルズ杯(年間最優秀選手)に奥野、甲子園ボウル最優秀選手には三宅が選ばれた。