
【radioの時代】
インターネット技術の革新と、スマートフォンやパソコン、スマートスピーカーの普及によって、今、さまざまな音声コンテンツが世の中にあふれ出している。そこで、ラジオ局も従来の電波を使った放送のほかに、インターネットを介して番組を広める取り組みに力を入れ始めた。音声コンテンツ競争が始まった現代、コンテンツを作り続けてきたラジオ局の底力が試されている。(渡部圭介)
競争は始まったばかり
「多くの人がスマートフォンの画面を見ているが、“耳”はまだ比較的空いているのでは。それを奪いに行く競争が起こる」
そう話すのはMBS(毎日放送)東京支社の高本慧さんだ。MBSグループも出資する、音声コンテンツ配信アプリ「Radiotalk」の運営会社で取締役を務める。テレビやパソコン、スマホの普及で、視覚に訴えかける情報は年々増えて飽和状態。一方で、聴覚から得る情報、音声コンテンツは今、開拓が進んでいる状態だと指摘する。
高本さんは「ラジオはまだまだ可能性がある。若者に対して、ちゃんと心に刺さるコンテンツを提供し、もうける。そういうサイクルを回したい」と語る。
ラジオは映像と違い、仕事中などでも「ながら聴取」ができる。パーソナリティーがリスナーに語りかけているような距離感も、映像にはない強みだ。
実際、音声コンテンツ市場は拡大している。
2005年にアップルでサービスが始まった、音声コンテンツをインターネットを介して配信する「ポッドキャスト」は、米国で広告費など800億円を超えるといわれる巨大市場。米調査会社、エジソン・リサーチの2020年のデータによると、米国内ではポッドキャストを日常的に聴いている人が1億人を超えたという。グーグルやアマゾンといった巨大IT企業も参入、人々の耳に訴えかける情報発信サービスは変革期にある。
過去の放送も楽しむ
「ふっと心の内側を見つめる訓練のようなことが、歌でできるんではないでしょうか」
万葉集研究の第一人者、奈良大学の上野誠教授の優しい語り口が人気の番組がある。MBSラジオが毎週土曜日午前5時半からオンエアする「上野誠の万葉歌ごよみ」。毎回15分の放送時間で万葉集から1首をとりあげ、ていねいに読み上げ、解説している。
実はこの番組、早朝の放送を聞き逃しても、ポッドキャストで、過去の放送を楽しむことができる。
MBSでは10年前から複数の番組をポッドキャストで配信。「インターネットを使った配信は番組を知ってもらう手段の1つとして捉えている」(担当者)といい、ほかにラジオ番組インターネット配信サービスの「radiko(ラジコ)」や動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」を活用しながら、従来の電波を使った放送以外の手段で、番組を届けようとしている。
編成と営業の融合
音声コンテンツに変革が起きているこの時期に、TBSラジオは今年7月、大胆な機構改革を行った。
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October 04, 2020 at 06:15AM
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“耳”を奪う競争に…GAFAも本格参入 問われる「ラジオ」の底力 - SankeiBiz
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