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障害者スポーツの場をレガシーに 江戸川区「競技始められる環境を整備」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 新型コロナウイルスの影響で延期された東京パラリンピックまで、あと1年を切った。大会のレガシー(遺産)を残すため、江戸川区がパラ先進国のオランダと連携し、障害者のスポーツ環境を改善する取り組みを進めている。障害者のスポーツ実施率向上を目指し、継続的にスポーツを行う場を提供する「オランダクラブ」事業だ。同区が掲げる共生社会への原動力となるか。(石原颯)                   ◇  21日午後7時前、同区総合体育館に仕事帰りのサラリーマンら約20人が訪れた。オランダクラブの一つである知的障害者対象のバスケットボール教室に参加するためだ。  参加者は新型コロナの感染防止対策として手指の消毒を済ませ、健康管理のシートを提出して入館。フットワークなどの基礎練習の後、試合を実施した。参加者からは「ナイスシュート」「あー、惜しい」などと声が上がり、盛り上がりを見せた。  ▼先進国オランダと連携  特別支援学級で教鞭(きょうべん)を執る傍ら知的障害者のバスケットボール教室を指導する橋本清美さん(62)は同区の取り組みについて「とてもいい試み。スポーツをさせたいと思っても、場所がないというのが保護者の悩みでもある」と意義を強調した。  同クラブは共生社会実現を掲げる同区が、パラスポーツ先進国のオランダと連携して実施している「Game Changer プロジェクト」の一環。2020年東京パラリンピックのレガシーとして、区の総合体育館と区スポーツセンターの2施設を拠点に行政主導で教室事業など11のプログラムを展開している。  知的障害者のバスケットボール教室もプログラムの一つ。特別支援学校などでの指導経験者や「初級障がい者スポーツ指導員」の資格を持つボランティアが関わり、安全に運動できる態勢で運営されている。  パラリンピックを共生社会実現と結び付け、街のバリアフリー化に取り組む自治体は多い。しかし、関係者からは草の根のスポーツ環境まで広がっているとは言いがたいと指摘する声も上がる。同クラブの昨年度の参加者は延べ620人。同区の障害者手帳所持者は約3万2千人といい、比較すると物足りなさが残る。  同区スポーツ振興課障害者スポーツ係の藤戸潤係長は「障害者の人たちの中には、スポーツができるという可能性を閉ざしている人も多い」と明かす。  そのため同クラブのプログラムは、運動機能の改善などの理由から水泳やエアロビクスといった需要の高い競技にとどまり、車いす陸上やパラバドミントンといった競技については、同クラブとは別枠の体験教室でカバーしている。  ▼間口広げる活動も  藤戸さんは「種目を増やしていきたいが、事業として成立する規模にしなければならない難しさがある。今後、種目を増やすためにも、間口を広げる取り組みが必要だ」と課題を語る。  同区では今年度、パラ全22競技を練習できる環境を整える取り組みも進んでいる。藤戸さんは「東京パラリンピックを見て障害者の方が競技をやりたいと思ったときに始められる環境を整えると同時に、パラスポーツの周知や啓発も続けたい。延期についても、注目が集まる状態が1年延びたと前向きにとらえている」と意欲をのぞかせた。

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August 27, 2020 at 06:27AM
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