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ヨガは筋トレか【スポーツの言葉考】(26) - 時事通信ニュース

2020年08月15日08時00分

室伏広治氏(右)からトレーニング指導を受けるオリックスの吉田正尚外野手=1月23日、東京都文京区

室伏広治氏(右)からトレーニング指導を受けるオリックスの吉田正尚外野手=1月23日、東京都文京区

◆お尻も体幹
 アスリートを取材していると、競技を問わず「体幹」という言葉を頻繁に耳にする。体幹とは文字通り、頭と上下肢を除いた体の幹となる胴体のこと。胸、背中、お尻なども含まれるが、実際はお腹周りを指して話す人が多いように感じる。

 体の奥深くにある筋肉は「インナーマッスル」と呼ばれる。体幹、インナー、コアなどの言葉がここ20年ほどで注目されるようになり、世間にも浸透した。体幹トレーニングと一言で言っても、その方法は無数にある。競技力の向上、姿勢の改善、けが予防など実施する目的もさまざまだ。

 2004年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏が考案するメニューは実に独特。例えば、紙風船をつぶさないように胸の前で両手で支え、チューブで両ひざを固定して重心を落として歩く。陸上選手やプロ野球選手が指導を受けて実践しているが、一見すると体幹トレとは分からないだろう。

 最近はヨガやピラティスを取り入れるアスリートも増えた。体幹トレは体幹部の「筋トレ」とも言えるわけだが、ヨガやピラティスが筋トレかと言われると、なかなか双方のイメージは結びつきにくい。筋トレと聞くと、強靱(きょうじん)な肉体をつくるために行う印象が根強く残っているからだろうか。

 体幹を鍛えるためにウエートトレーニングを行う選手もいる。ウエートと言えば、筋力向上や筋肥大を目的として、重い重量でスクワットやベンチプレスをする姿を思い浮かべる人が多いだろう。ただ、シーズン中は俗に言う「体に刺激を入れる」ために、軽い重量で器具を素早く動かすことをウエートと呼ぶ選手も多い。

 トレーニングの種類や目的は多様化が進み、新しいものも次々と生み出される。思い込みは禁物と肝に銘じ、丁寧な取材と適切な用語を心掛けたい。(時事通信社・青木貴紀)

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August 15, 2020 at 06:00AM
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