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ブンデスリーガが早期再開できた理由|池田寛人 | スポーツビジネス×金融 | ファンベースカンパニー1歳|note - note

5月7日、世界のプロスポーツの先駆けとして、ブンデスリーガの再開が決定した。

日本では、この約2週間後の5月20日に、夏の甲子園の「中止」が決定。「再開」ではなく「中止」を決めた。
(※もちろんプロスポーツではない、若年層へのケア等の特殊事情もあるだろうから、この意思決定自体を否定するつもりはない。)

また、日本の中で「再開」に向けたスピーディーな動きを見せたのはJリーグだったが、それでもその発表は5月29日とブンデスリーガに約1ヵ月遅れた発表となった。

このJリーグ再開においても、ブンデスリーガの運営方法が少なからず参考にされている。

なぜドイツはいち早く「再開」の意思決定をできたのか?

その大きな要因に、「陽性者発生時の明確な判断基準」がある。

すべてのスポーツにおける懸念は、「再開後に陽性者が出た場合、チーム活動全体が停止する、結果、リーグ全体の活動もドミノ倒しに停止してしまう」というものだ。

この大きな懸念に対する解決策として「陽性者発生時の明確な判断基準」を設けられたことが大きい。

あまり日本で多くは取り上げられないが、この判断基準となったのは、ドイツにある感染症専門のロベルト・コッホ研究所が発表している3段階のカテゴリーだった。

ロベルト・コッホ研究所は、ドイツ連邦保健省の下にある研究所で、100年以上の歴史もある、信頼性の高い研究所だ。

同研究所は、接触の濃厚度合いを判断する基準として3段階のカテゴリーを定義した。カテゴリー1は「陽性者と対面で累積15分間密接に接触した場合」となっている。カテゴリー2,3はそれ以下の接触とされている。

ブンデスリーガは、このカテゴリーを判断基準として、陽性者が出た場合にカテゴリー1に該当する選手がいた場合に限りチーム活動を停止するという方針を打ち出した

逆に言えば、カテゴリー1に該当しないような運営を遵守している限りにおいては、チーム活動が急に停止する可能性は低いということだ。

この方針に、「リーグ成立のために意図的に低いカテゴリーを申告するモチベーションが湧くのではないか」など反対意見もないことはないが、明確な判断軸を持ったうえでの迅速な意思決定には称賛の声のほうが圧倒的に多い。

再開後、好調な視聴率を出しているブンデスリーガ。

今後も新型コロナとスポーツとの闘いは続く。その中で、世界に先んじて様々な課題にもぶち当たるであろうブンデスリーガ。その意思決定に今後も注目していきたいし、そのチャレンジを強く応援したい。

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July 19, 2020 at 07:04AM
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