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熱帯びる陸上シューズ開発競争 トラック種目は新規定で混乱も - SankeiBiz

 ここ数年、陸上の長距離で好記録が続いて話題となった“厚底シューズ”。ブームをつくり市場を牛耳るナイキと、対抗する各社の開発競争は1年延期された東京五輪に向けて熱を帯びる。その影響はマラソンだけでなく、トラック種目にも及び始めた。

 アディダスが6月末に発表した「アディゼロアディオスプロ」は主流となっているカーボン素材を、足の骨に着想を得て5本のバーとして搭載。自然な重心移動による高い推進力をうたい、担当者は「ナイキさんよりすごい技術」と対抗心を隠さない。

 同じく6月に市場に出たアシックスの「メタレーサー」など、新型コロナウイルスの影響で発売が延期されていた製品も出そろった。反発力の高いプレートをクッション性のある素材で包むという基本的なつくりは共通だが、各社はさまざまな工夫で違いを出す。

 東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)を指導する高橋昌彦監督は「記録が伸びれば、それだけ盛り上がる。決められたルールの中での技術革新は歓迎すべきだ」と話し、日頃から細かく情報をチェックしているという。

 一方、トラック種目では混乱も生じている。7月下旬に世界陸連が新たな規定を発表し、800メートル以上の距離では靴底の厚さの上限がロードより15ミリ薄い25ミリとされた。

 これは国内メーカーにも寝耳に水。ミズノが7月に発売したロード向けの新モデル「ウエーブデュエルネオ」は、独自素材を使い「従来の靴からフォームを変える必要がない」ことを売りにした23ミリの“非厚底”ランニングシューズだった。だが、世界陸連に問い合わせたところ計測方法が異なり、トラックで使えない厚さ27.5ミリへの表記変更を余儀なくされた。

 8月23日のセイコー・ゴールデングランプリでは、ニューバランスのカーボンプレート入りの靴を履く田中希実(豊田自動織機TC)が女子1500メートルの直前に違反を指摘される一幕があった。中敷きの厚さなどわずかな差で急遽(きゅうきょ)交換が必要となり「頭が真っ白」に。それでも日本記録を塗り替えてみせたものの、肝を冷やした。

 トラックの長距離では厚底モデルを履く選手が目立っていたが、選び直す際にも慎重に規定と照らし合わせる必要がありそうだ。

 昨年までは一部跳躍種目を除いて靴底の厚さに規制はなかった陸上界だが、今年1月に40ミリの上限、7月にトラック種目の細かな規定が設けられた。いずれも先取りしたように新モデルを発売しているナイキを各社が追い掛ける構図で競争が続いている。

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September 01, 2020 at 03:00AM
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