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「スポーツを、もっと楽しむために」みんなのチカラで、スポーツにエールをPR - 朝日新聞

世界で戦ってきたトップアスリートは知っている。

パフォーマンスを高め、スポーツの裾野を広げる上で、いかに環境が大切か――。

その環境を良好なものにしているのが、スポーツ振興のために使われる助成金だ。

「助成金により、いい選手を育てるハード面の環境が整備されています。みんなが日常的にスポーツに取り組める環境により、スポーツを楽しむ文化がより浸透してほしいです」――川口能活(サッカー)

「ラグビーのスタジアム環境も、助成金によって素晴らしいものになっています。これにより観戦を楽しむ人がますます増えているので、ラグビーが文化として根付くことにもつながっていきます」――廣瀬俊朗(ラグビー)

新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちにとって当たり前だった生活が大きく変わった。スポーツの世界も同じだ。試合も中止になり、世界中のスタジアムから歓声が消えた――。

だが、待ち望んでいた「スポーツのある日常」が少しずつ戻ってこようとしている。サッカーでは6月27日にJ2が再開、J3が開幕し、7月4日にはJ1が再開される。これに伴い、日本のスポーツを支えるスポーツくじもJリーグを対象として販売となる。

スポーツくじ広報CM「くじを買う」はエールになる。篇
(リンク先:https://www.toto-growing.com/sportslotteryisyell

スポーツくじの、はじまり

「toto」や「BIG」で知られるスポーツくじ。誰もが身近にスポーツに親しめる環境整備や、世界の第一線で活躍する選手の育成など、新たなスポーツ振興政策を実施するための財源、これを確保する手段として導入された。

スタートしたのは、2001年3月。現在はJリーグなどの試合結果の予想を楽しむ「toto」と、試合結果をコンピューターがランダムに選択する「BIG」がある。

売上金の半分は当せん払戻金となり、残り半分のうち経費等を除いた収益のうち3/4がスポーツ振興のための助成に充てられている。つまり、この助成金が日本のスポーツを育てる上で大きな力になっているのだ。

アスリートを育て、スポーツの環境を整える

スポーツ振興のための助成がはじまったのは2002年。以来、段階的に助成対象を拡充し、2020年度は七つの助成事業(大規模スポーツ施設整備助成、地域スポーツ施設整備助成、総合型地域スポーツクラブ活動助成、地方公共団体スポーツ活動助成、将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成、スポーツ団体スポーツ活動助成、国際競技大会開催助成)と、さらに「東日本大震災復旧・復興支援助成」「東京オリンピック・パラリンピック競技大会等開催助成」を行っている。

こうした助成によって例えば、「地域スポーツ施設整備助成」では、全国のグラウンドの芝生化や夜間照明の設置が進められているとともに、地域の陸上競技場に走り高跳び用のマットが、体育館にバスケットゴールが設置されている。

また「将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成」では各競技のアンダー世代のサポートや、選手の発掘・育成に助成が充てられており、各都道府県など地域レベルでも選手を発掘・育成できる体制を整えている。

近年でいうと、「スポーツ団体スポーツ活動助成」では、2018年度に公益財団法人日本バスケットボール協会が主催する「3×3(スリー・エックス・スリー *1) ジャパンツアー」に助成されている。これは全国12カ所で行われ、誰でも気軽に3×3を体験できる『CHALLENGE』、賞金ツアー大会の『OPEN』、選手の育成や発掘、日本代表候補選手を選考する『EXTREME』の3カテゴリーを展開。このうち『EXTREME』では、優勝チームがワールドツアーのチャレンジャーとして世界に挑戦できる権利を得た。3×3は来年に延期された世界大会の正式種目として追加採用されたこともあり、競技人口が増加している。

(*1  2018年当時の名称はスリー・バイ・スリー)

このようにスポーツくじは、その収益による助成金によって、世界に羽ばたく日本のアスリートを育てるとともに、グラウンドなどのインフラを整備し、誰もがスポーツを楽しめる環境整備に役立てられてきた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大により、当たり前であったスポーツのある日常がしぼんでしまった。Jリーグや海外サッカーの開催が延期となった3月以降、スポーツくじが実施されない期間も長きにわたり、このままでは来年度の助成に影響が出ることも懸念されている。

アスリートの思い

イングランドのポーツマスFCやデンマークのFCノアシェランでもプレーした川口能活氏は、サッカーが文化として根付いているヨーロッパで生活した経験を持つ。芝生のグラウンドで子供たちがサッカーを楽しんでいる光景を日常的に見ており、その様子からヨーロッパで世界的なゴールキーパーが育つわけをよく理解できたという。

「跳んでも、転んでも天然芝の上なら痛くない。子供の頃からそういう整った環境だから、いいゴールキーパーが育つんだと感じました」

「スポーツを、もっと楽しむために」みんなのチカラで、スポーツにエールを

「大人のサッカー教室」も開催する川口能活さん

日本でもその環境は広がりを見せている。グラウンドの芝生化にスポーツくじの助成金が活用された事例は、これまでに1000件以上にもおよぶ。川口氏はこう続ける。

「スポーツくじの助成金により、ハード面の環境は整ってきています。いいハードがあれば競技人口も増え、さらに高い競争ができるので競技自体も強くなる。スポーツに取り組める環境があることで、スポーツを楽しむ文化がより浸透してほしいと思っています」

また、元ラグビー日本代表で、現在はラグビーをはじめとしたスポーツの普及活動にもつとめる廣瀬俊朗氏はこう言う。

「ラグビーのスタジアム環境も、スポーツくじの助成金が活用されることで、素晴らしいものになっています。ここからラグビー観戦の裾野が広がり、ラグビーを好きになってくれる人がますます増えていくことで、ラグビーが文化として根付くことにもつながっていきます。今後も素晴らしいラグビー場で、ラグビーを楽しむ人がさらに増えていってほしいと思っています」

「スポーツを、もっと楽しむために」みんなのチカラで、スポーツにエールを

ラグビーを通じたスポーツの普及活動にも貢献する廣瀬俊朗さん

スポーツを、もっと楽しむために

全国的に移動自粛要請が解除され、スポーツ界も感染対策に留意しながら、少しずつ動き始めている。トップアスリートも、スポーツを楽しむ人も、待望の時間を取り戻しつつある。

活動がストップしている間、スポーツの存在がいかに大きいか、痛感した人も多いだろう。再び動き始めたスポーツのために私たちができること――。例えば、スポーツを楽しみながら、スポーツくじを購入することでスポーツ振興の一助につながる。くじを買うことで日本のスポーツの発展にも貢献できる。それはスポーツを愛する者が、もっとスポーツを楽しむことにもつながってくるのだ。

(文 ライター・上原伸一)

スポーツ応援サイトGROWING byスポーツくじ(toto・BIG)

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