鹿児島県の三反園訓知事は11日の県議会本会議で、10月3~13日に県内で開催予定だった第75回国民体育大会について、年内開催を断念する考えを初めて示した。一般質問で自民党県議から「今年の開催は100パーセントないという認識か」と問われたのに対し、「そのように理解していただいて結構だ」と述べた。

三反園知事は5月、日本スポーツ協会の伊藤雅俊会長やスポーツ庁の鈴木大地長官らと会談。県は1年程度の延期案を関係機関に要望している。議会終了後、報道陣の取材に「今年の開催は難しいが、何とかして鹿児島国体を開けるように全力で努力している。(調整は)来週いっぱいくらいはかかる」と語った。

既に多くの競技の予選会が中止や延期となっており、今年の実施は困難な情勢で6月中に開催可否を判断する方針だった。(共同)