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日産のスポーツカーで雪遊び! 舗装路では味わえない楽しみ方とは? - GQ JAPAN

なぜ北海道にスポーツカー?

雪道でもスポーツカーは楽しめる! と、あらためて認識したイベントに参加した。2020年1月末におこなわれた「日産インテリジェントスノードライブ」である。場所は、北海道にある「モータースポーツパーク札幌」だった。

今年、首都圏ではほとんど雪が降らなかったものの、北海道や東北地方などは3月に入っても降雪は続く。3月4日には、北海道の太平洋側で“ドカ雪”が降り、約半日で50cmほどの雪が積もったという。

したがって、スポーツカーの楽しみ方は首都圏と少し異なる。とくに、雪上で走りを堪能出来るのは雪国の特権だ。

今回用意されたスポーツカーは「GT-R」、「スカイライン400R」、「フェアレディZ NISMO」。どれもパワフルで、スポーツドライビングを得意とするモデル。駆動方式はRWD(後輪駆動)ないしは4WDだ。

GT-Rは、419kW(570ps)の最高出力と637Nmの最大トルクを持つ3799ccV型6気筒ターボエンジンに、フルタイム4WDシステムを組み合わせる。

スカイライン400Rは、2019年11月にくわわったハイパフォーマンスモデル。2997ccV型6気筒ターボエンジン(最高出力405ps、最大トルク475Nm)を搭載し、後輪を駆動する。GT Type Pは、400Rのデチューン版。

フェアレディZ NISMOは、標準モデルよりパワフルな3696ccV型6気筒エンジンを搭載する。標準モデルが最高出力247kW(336ps)、最大トルク365Nmを発揮するのに対し、日産のモータースポーツを担うNISMOがチューニングしたモデルは、261kW(355ps)と374Nmまでパワー、トルクともに引き上げられている。

この3台は、積極的に「雪だから乗りたい!」と、思うモデルではないと思う。日産はそれを逆手にとるように、「パワフルなクルマが雪上でどういった挙動を示すか? この機会に体験してみてください」と、興味をもちたくなることを言うのだった。

日産がこれらのスポーツカーを、わざわざ雪上テストコースに持ちこんだのは、イベント名にもある“インテリジェント”と、関係している。各車に組み込まれた高度な電子制御技術を参加者に体感させるためだ。

GT-Rは“見た目より安心”

まずGT-Rは、意外なほど雪上でコントローラブルだった。日産によると「さまざまなセンサーの情報をもとに駆動力を制御する電子制御トルクスプリット四輪駆動システム『ATTESA(アテーサ) E-TS』の恩恵」とのこと。なるほど、“インテリジェント技術”の賜物である。

前後輪へのトルク配分を緻密に電子制御するATTESA  E-TSとスタッドレスタイヤとの組合せによって、つねに路面をグリップ。スタート時はなめらかにクルマを押し出し、加速もスムーズだった。前輪の引っ張る力と、後輪の押しだす力をうまく使っている。

走行中、試しに強くアクセルペダルを踏み込んだ。横滑り防止装置などの電子デバイスがオンの状態では、回転が抑えられ、一瞬リアが振られるが、アクセルペダルを軽く戻すだけで収束する。

コーナリング時、アクセルを多めに踏みこむと、リアが外側に膨らむ。でも、フロントタイヤのグリップ力はしっかりしているうえ、車両の動きは唐突ではないから、安心して雪上ドリフト走行が楽しめた。

フェアレディZ NISMOと言う名の“暴れん坊”

後輪駆動でもコントロール性が高かったモデルは、スカイラインだ。試乗車の400Rは、「スカイライン史上初の400PSを超えた圧倒的なエンジン出力と、極限まで追求したその走りのポテンシャル」と、日産がホームページでうたうハイパフォーマンスモデル。乾いた路面の一般道では、ニュートラルなコーナリング特性が印象的だった。

雪上では、スラローム走行時、わりと簡単にリアが外に出た。でもアクセル ペダルを戻すと、何事もなかったかのように戻る。

高出力エンジンによる400Rの雪上ドライビングは、楽しめる範囲が広い。安定した走りも楽しめるし、後輪のトルクを利用した、ダイナミックな運転も楽しめる。

雪国では、舗装路とは異なるクルマの楽しみ方がある。したがって、首都圏に住むわれわれは「降雪が多い地域では、スポーツカーを楽しめないんだろうなぁ……」と、思うのは間違い。むしろ、羨ましい! と、思ったほうがよいかもしれない。それほど、雪上走行は面白かった。

最後に試乗したフェアレディZ NISMOは、GT-Rスカイラインとは異なった。雪上では、相当な暴れん坊だったのだ。

ドライバーは、アクセルペダルとステアリング ホイールの操作をうまく連動させ、細心の注意を払わなくてはならない。スカイラインあるいはGT-Rのつもりで、コーナリング中に多少ぞんざいな操作をすると、前輪も後輪も滑りだす。アクセルペダルを戻せば収束するものの、腕におぼえがあるひと向き。

くわえて、サスペンションのストロークが短いため、凹凸箇所では衝撃をダイレクトに伝えるためツラい。高速域になると、全身がはげしく揺さぶられる。

とはいえ、不思議と長く乗っていたくなる。いまどき珍しいマニュアルモデル(6MT)だし、自然吸気エンジンも気持ちがいい。“暴れん坊”を自らの力で抑え込む醍醐味もある。

登場12年目のフェアレディZに乗りながら、「雪上走行にはあらゆる楽しみ方があるな」と、あらためて認識した。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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"スポーツ" - Google ニュース
March 10, 2020 at 07:28PM
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