「なんで割引できないんだ」北陸応援割 宿への苦情相次ぐ 「心苦しい」予約が満杯で - テレビ朝日

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　旅行代金が最大で半額になる「北陸応援割」の受け付けを締め切ったホテルに対し、申し込みができなかった人から苦情が相次ぎ、県が注意を呼び掛ける異例の事態となっています。

■受付開始も…電話つながらず「NTTの自動音声流れる」

クレームの一例

「なんで割引が適用できないんだ」
「朝から電話を絶え間なくかけ続けてもつながらず、いきなり『受付終了しました』はさすがに」
「北陸応援しない」

　能登半島地震の影響を受けた北陸4県の観光業を支援する「北陸応援割」がスタート。しかし、いま現地のホテルにクレームが殺到しています。

16日から北陸新幹線が延伸

　16日から北陸新幹線が延伸し、さらに便利になる北陸旅行。1泊2万円を上限に旅行代金の半額を補助され、2泊以上の場合は上限が3万円になるお得なキャンペーン。

担当者

受付がスタートすると…。

担当者
「12日29日、4月の10日12日どこも空いてない」

客
「どこも？」

担当者
「つながらないです。NTTの自動音声が流れる」

■初日で枠埋まるが…翌日も鳴りやまない電話

福井県内全域で電話が一時つながりにくくなった

　福井県内の宿泊施設には開始直後から予約が相次ぎ、福井県内全域で電話が一時つながりにくくなりました。

石川県加賀市のホテルでは、電話受付を普段の2、3人から9人に増やして対応

　12日には、石川県で予約受付がスタート。

電話受付
「支援割をご希望でしょうか」
「この日は、もしかしたら1室しか取れないかもしれないですね」

　石川県加賀市にあるホテルでは、電話受付を普段の2、3人から9人に増やして対応。

初日で全枠が埋まる

　初日だけで、1500人以上の予約が入り、割り当てられた「北陸応援割」の枠は、その日の夕方にすべて埋まってしまいました。

みやびの宿　加賀百万石　吉田久彦社長

　しかし翌日も、鳴りやまない電話。

みやびの宿　加賀百万石　吉田久彦社長
「翌日以降もお問い合わせの電話をいただいてまして、『申し訳ございません』『完売してしまって』という案内をしています」

　なかには、こんな声も。

吉田社長
「『なんで適用できないんだ』ということは結構言われてしまいます。『予約したかったけれども、電話がつながらなかったんだよ』って。期待されていた割引が適用できないというところは、お叱りを受けてしまうというところはある」

ホテルは、二次避難先にもなっている

　このホテルは、能登半島地震の被災者の二次避難先にもなっていて、一般客用の部屋を通常の半分ほどに減らしているという事情もあります。

吉田社長
「北陸を応援したい気持ちで予約もしていただいてるんですけど、それにお応えできないっていうのは非常に心苦しいところではあります」

■富山県はHPにコメントを掲載

開始初日だけで、586件の苦情

　「北陸応援割」に参加する4県の共通コールセンターには8日の開始初日だけで、586件の苦情が寄せられたといいます。

富山県はホームページにコメントを掲載

　現場スタッフの悲鳴に、富山県はホームページにコメントを掲載。こう呼び掛けています。

富山県HPから
「宿泊施設への割引適用に関しての苦情等はお控えいただきますよう、ご理解とご協力をお願いします」

まだ予約開始していない旅行サイトも

　北陸応援割は、まだ予約開始していない旅行サイトもあります。

　楽天トラベルでは、15日午前10時から石川県の予約受付がスタート。HIS、じゃらんなどは来週からの予約開始を予定しています。

（「グッド！モーニング」2024年3月15日放送分より）

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