佐賀県内旅行の宿泊割引佐賀旅キャンペーン11月末まで延長旅館業界観光客呼び込み期待 | 行政社会 | 佐賀 ... - 佐賀新聞

「ＧＯ！！佐賀旅キャンペーン」の実施でにぎわう観光地の唐津城＝唐津市

　佐賀県は２２日、国の全国旅行支援を活用した県内旅行の宿泊割引「ＧＯ！！佐賀旅キャンペーン」について、６月末までとしていた実施期間を１１月末宿泊分まで延長すると発表した。割引の内容は現行と変わらない。夏休み期間の７月２２日から８月３１日宿泊分は対象外となる。旅館関係者からは観光客の呼び込みに期待の声も上がる。

　延長分の申し込みは、宿泊施設への直接予約が６月２７日から。旅行事業者は２２日以降、準備が整った会社から順次販売を開始する。

　交通費込みのパック旅行は１人当たり１泊上限５千円、宿泊のみと日帰りは上限３千円で代金の２０％を割り引く。加えて、飲食や買い物に使える地域限定クーポンを電子媒体で休日１千円分、平日２千円分発行する。

　利用には身分証（運転免許証や健康保険証など）の提示が必要になる。新型コロナウイルスのワクチン接種証明や陰性証明は不要。

　キャンペーンの延長を受け、唐津市旅館協同組合の松下隆義理事長（７２）は「割引があるかないかで旅行客の動きは全く違う。願ったりかなったり」と喜んだ。６月は全国旅行支援の終了を見越した旅行客の「駆け込み需要」があった一方で、７月の予約状況は芳しくなかったという。「旅行者は敏感なので、すぐに予約が入ってくれれば」と期待を込める。

　全国的に６月末や７月下旬までで同様の支援を終了する県もあり、松下理事長は「夏休みの繁忙期を過ぎて需要が下がる時期も支援を継続してもらって、ありがたい。９月以降に他の県がやっていないということは、大きなチャンスになる」と力を込める。

　県観光課によると、昨年１０月１１日に始まったキャンペーンは今年６月１９日までに７１万６４２１人が利用した。新型コロナウイルスの影響がなかった２０１９年１～３月の県内宿泊者数５７万９２５０人と比べると、２３年の同時期は６７％の３８万８０５０人だった。（栗林賢、小島発樹）

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