
スマートフォン用アプリとQRコードを使うことで、障害のある人が割引を受けられるサービスが広島市の市営駐車場で始まり、8日に体験会が行われました。
このサービスは、障害者手帳を見せなくても、専用のアプリとQRコードを使うことで割引が受けられるようにしようと、障害者向けの事業に取り組む大阪の企業が開発し、8日に広島市中区の市営駐車場で体験会が行われました。
割引を受けるためには、事前に障害者手帳をスマートフォンのカメラで撮影してアプリに登録した上で、駐車場の精算機に貼られているQRコードを読み取る必要があります。
体験会では、聴覚障害のある女性が実際にQRコードを読み取って、割引を受ける手順を確認していました。
この市営駐車場では、障害者手帳を提示した場合と同じように、2時間分の料金が無料になり、今月から広島市内の19か所の市営駐車場で利用が始まっています。
公共の施設や交通機関などでは、障害者手帳を見せると割引が受けられますが、窓口や精算機のモニターを通じて手帳を見せる必要があり、時間がかかるケースもあるため、このサービスの導入によって確認作業がより短時間で行えるようになるということです。
体験した安藤美紀さん(53)は、「割引を受ける際、時間がかかるため、諦めることも多くあります。この仕組みは簡単で短い時間で利用できるので、多くの公共機関などで使えるようになってほしい」と話していました。
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