QR決済で割引鎌倉市10月からその場で代金の5〜20% 市内事業者の支援策 - 東京新聞

高徳院　鎌倉大仏

　神奈川県鎌倉市は新型コロナウイルスで売り上げが低迷する市内事業者らへの支援策として、専用端末を使って客がＱＲコード決済すると、その場で代金の５〜２０％が割引になるキャンペーンを十月一日に始める。割引分は後から事業者に入金される仕組み。決済会社の審査に時間がかかるため、すでに事業者の募集を始め、説明会を実施している。

　期間は三カ月間を予定、千五百事業者の参加を想定している。ポイント還元ではなくその場で割り引かれるため、市外からの観光客も使いやすい。一方で平日の割引率を高く設定し、市民にもメリットがあるようにしたという。県が実施した「かながわＰａｙ（ペイ）」は店ごとに使えるキャッシュレス決済が異なったが、この専用端末では「ＰａｙＰａｙ」「ａｕ　ＰＡＹ」「ｄ払い」などさまざまな決済が使えるのが特徴。

　キャンペーンは鎌倉商工会議所が実施し、市が割引分の原資の二億円と事業費六千七百十万円を負担する。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で賄う。

　事業者はキャンペーン期間中、端末利用料や決済手数料はかからず、終了後は手数料などを負担して端末を使い続けることもできる。説明会の日程などは特設サイト＝https://jichitai-cashless.com/kamakura/＝へ。（石原真樹）