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投票すれば割引価格 出雲で「選挙割り」 カフェや雑貨6店舗開始 - 山陰中央新報社

店舗入り口に貼り紙を付ける坂根めぐみ社長=出雲市今市町、オトナキチコーヒー

店舗入り口に貼り紙を付ける坂根めぐみ社長=出雲市今市町、オトナキチコーヒー

 参院選公示を受け、出雲市内の飲食店、雑貨店など6店舗が投票率アップに一役買おうと「選挙割り」を始めた。期日前投票を含めて投票に行けば、7月17日まで割引価格になる。これまでに衆院選でも実施した店舗では若い客の投票行動につながっており、選挙への関心を高める取り組みに手応えを得ている。

 公示翌日の23日、出雲市今市町のカフェ「オトナキチコーヒー」は入り口に「センキョ割やってます。」という張り紙をした。経営する「まるこ」の坂根めぐみ社長(44)が2020年4月の市長選・市議選、21年10月の衆院選に続いて企画。子ども連れの20代の夫婦は2年前「初めて選挙に行きました」と来店し、昨年も投票したという。

 坂根さんが「選挙のハードルを下げよう」と呼びかけ、衆院選に続き、大社珈琲、きっさこ坂根屋、カフェ&ビストロあん、フェアトレードfuku-mimi、ふくや不動産の5店舗も実施。投票所に出掛け、写真を撮って提示すれば、投票日(7月10日)の1週間後の7月17日まで、店によって5~8%の割り引き、プレゼントの特典がある。

 鳥取・島根合区選挙区で行われる参院選の投票率が前々回の16年は59・52%、前回の19年は52・20%で、7・32ポイント低下。18、19歳が20%台、20~24歳が20~30%台、25~29歳が30~40%台の低さが目立った。

 坂根さんは「政治に無関心なのは、自分で自分の首を絞めるようなものだ。若者が考えることにつなげたい」と話した。

 実施店舗のPRに取り組む一般社団法人選挙割協会(東京都)によると、今回の実施は、秋田県を除く46都道府県計2千店舗だった21年衆院選を上回る見込みという。   (松本直也)

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