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『スポーツの精神 ツエーゲン金沢の魂・つなぐ』 - スポーツナビ - スポーツナビ

©zweigen kanazawa

BOATRACE

 石川県金沢市にスポーツの精神をそのままカタチにしているプロチームがある。

『ツエーゲン金沢』だ。17日時点でJ2の14位。ここまで34試合戦って11勝10分け13敗、勝点は43である。

このチームは『プロスポーツに何ができるか』、という問いを自らに向け挑戦を続けている。
白紙の答案用紙に、『自ら問題を立て、自ら答え、自ら採点する…』というかつて東京大学でみられた最高難度の試みを、スポーツ事業&興行を通じて行っているのだ。

『挑戦を、この街の伝統に。』

クラブの理念である。
サッカーという競技にとどまらないクラブの『価値』を追究し始めたのが2019年。
『つなぐ』『楽しむ』『夢見る』『育てる』『つくる』。これらの5つの価値を高めていくことで、この街に挑戦する喜びとたくさんの生きがいを生み出していきたいと、発信している。
過去からつながる未来を志向するチームには親しみと温かみがある。

何故だろうか…

©zweigen kanazawa

答えは『つなぐ』『楽しむ』『夢見る』『育てる』『つくる』にある。
どこにも『勝つ』はない。
プロスポーツの力や醍醐味の本質は『結果としての』勝利ではない。

勝利という結果に向けて鍛え抜かれたアスリートが『いかに戦うか』というプロセスをファンは観戦している。競技場はそのプロセスを観る絶好の場所だ。ほんとうに結果がすべてというなら、試合後のスコアだけを見ればいい。
プロセスのないスコアに価値を見出せる者は少ないだろう。

将棋の対局がその代表例である。
将棋ファンは、藤井聡太王位・棋聖が勝ったとか、羽生善治九段が勝ったという情報だけでは満足しない。どう指したか、その姿はどうであったか、感想戦で何を語ったか…というプロセスに魅力を感じている。

ではプロセスとしての『つなぐ』とは何であろうか。
その象徴がアウェイチームに対するクラブとサポーターの姿勢であろう。
地域と地域をつなごうとしているのだ。

©zweigen kanazawa

試合開始前、ホームスタジアムの西部緑地公園陸上競技場には多くのサポーターが集う。当然アウェイチームのサポーターも来場する。
そのアウェイサポーターに対して温かいのだ。
場内のアナウンスでもアウェイサポーターに対して『お礼』『歓迎』のことばが投げかけられる。
驚くのは、ツエーゲン金沢のサポーターが、それに呼応し心からの『歓待』の気持ちを送ることだ。
老いも若きも幼きも、ニコニコしている。

そこにいてよかったと思う。
子どもたちに誇れると思う。
そこに友情が生まれたと思う。

場所と、世代と、空間が『つながる』瞬間である。

(C)BOATRACE

新型コロナウイルスの影響で今、ボートレース界には盛大な選手紹介などの舞台はないが、しかし、精神は変わっていない。
ファンと選手、関係者が互いに『つながろう』としてきた。

福祉という大きな社会的使命を有するボートレース界だからこそ、『つなぐ』精神は必定である。

ボートレース三国(福井県)がある北陸の地には『つながる』文化が醸成されつつある。
それは、ツエーゲン金沢が暮らす人々と一緒になって紡ぐ生活の宝にほかならない。

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November 18, 2020 at 11:09AM
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