米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利を確実としたことを受け、スポーツ界からも7日、反応が相次いだ。

女子テニスの大坂なおみ選手(日清食品)は、大接戦が続いていた西部ネバダ州でバイデン氏が勝利したことなどに自身のツイッターで触れた。2度目の栄冠を手にした今年の全米オープンでは、白人警官による黒人男性暴行死などの被害者名が入ったマスクを1回戦から入場時に着用し、人種差別に抗議した。

プロバスケットボールNBAのスターで、レーカーズを10季ぶりの優勝に導いたレブロン・ジェームズ選手は、自身にバイデン氏の顔をはめ、トランプ大統領の顔と合成した相手選手とゴール下で競り合う写真を投稿。優勝時に葉巻を吸って勝利を祝う動画も掲載した。

サッカー女子米国代表のメーガン・ラピノー選手は国歌斉唱時に片膝をついて人種差別に抗議するなど、トランプ氏の政治姿勢に反対してきた。「黒人女性の皆さんに感謝します」と記した。

全国紙USAトゥデー(電子版)は政権交代による影響を指摘。新政権の新型コロナウイルス対策が「来季の観客動員を望むNBAや大リーグらは特に重要になる」と動向を左右するとし、近年はトランプ氏の姿勢に反対して主要スポーツの優勝チームや選手のホワイトハウス訪問拒否が出たことにも「多くのチームが訪問する可能性がある」と見通しを示した。(共同)