
楽天が4月に携帯電話サービスに本格参入したことを受け、携帯市場で競争の兆しが出てきた。携帯大手傘下の格安スマートフォン事業者が新プランを相次ぎ打ち出し、楽天への対抗姿勢を強めている。楽天の通信網や端末などには課題があり、大手を巻き込んだ本格競争に発展するにはまだ時間がかかりそうだが、楽天参入が既存事業者の戦略にも影響を与え始めている。
「楽天キラー」。KDDI(au)傘下の格安ブランド「UQモバイル」が6月1日に導入した新料金プランは関係者の間でこう呼ばれている。
UQモバイルの「スマホプランR」は月に利用できるデータ容量が10ギガバイト(ギガは10億)で月額料金は2980円(税別)。従来の同料金のプランよりデータ容量を1ギガバイト増やし、容量を超過した後の通信速度も従来の3倍以上となる毎秒最大1メガビット(メガは100万)と、動画視聴に支障がない水準に高めた。
「楽天を意識した」とUQモバイルの担当者は話す。楽天は自社回線がある都市部ではデータを使い放題だが、それ以外ではデータ容量が5ギガバイト。UQは料金とデータ超過後の速度を同じにしつつ、データ容量で勝負できるようにした。
一方、ソフトバンク傘下のワイモバイルも7月1日に月額3680円(10分間の無料通話込み)のプランの価格を据え置いたまま、データ容量を1ギガバイト増の10ギガバイト、データ超過後の速度を8倍の1メガビットに増やすと表明。「楽天やUQに取り残されるわけにはいかない」と担当者は語る。
楽天は当初、自社の通信エリア外のデータ容量を2ギガバイトと発表し、期待外れの「落胆モバイル」などと揶揄(やゆ)された。だが、4月8日のサービス開始時に5ギガバイトに引き上げたことで評価が一変。プラン内容が近い格安スマホは、顧客を奪われかねないとの危機意識が強まっているようだ。
KDDIの高橋誠社長が5月の決算会見で「警戒しないといけない」と述べたように、携帯大手の見方も変わりつつある。ただ、競争を本格化させ、大手3社の寡占に風穴を開けるにはまだ力不足だ。通信網が弱く、iPhone(アイフォーン)に未対応といった課題が山積している。
もっとも、当初遅れていた基地局整備は計画を前倒しできるまでになり、三木谷浩史会長兼社長は「来年3月までに人口カバー率7割を実現する」と強気な目標を掲げる。一方、iPhoneへの対応については、米アップルに一定規模の端末販売を約束する必要もあって明言を避ける。日本でスマホ販売の半数を占める人気機種があれば、格安スマホからの移行や顧客獲得を進めやすくなるだけに、アップルとの交渉の行方は今後の大きな焦点となる。(万福博之)
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June 12, 2020 at 05:01AM
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