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新型コロナの影響で開幕日が再三延びたプロ野球が約3カ月遅れて先週始まった。今週末にはサッカーのJリーグが4カ月ぶりに再開する。女子ゴルフツアーも25日に開幕戦を迎える。
競技スポーツが日常に戻る一歩であっても、無観客試合が当面続く。選手には経験したことのない環境で、感染予防に細心の注意を払いながらファンの期待に応えていく緊張のシーズンとなる。
昨年、プロ野球は約2650万人、Jリーグは約1140万人の観客動員を記録した。共に過去最多だった。チームの存在感は地元で特に大きい。再開はコロナ禍で自粛を強いられてきた社会に活力を呼び戻す力ともなるだろう。
プロ野球はレギュラーシーズンの各チームの試合数を減らし、序盤は移動を極力減らす日程を組んだ。選手の負担を軽減するため延長戦を短縮し、1試合に出場可能な選手の数も増やした。
感染予防対策として、ガイドラインを作り、試合中の接触行為の制限やロッカールームの使用ルール、陽性反応者や濃厚接触者が出た場合の対応などを決めた。
Jリーグも独自のガイドラインで練習や遠征、試合時の注意点をまとめた。円陣やゴール後の抱擁を禁止。無観客試合ではサポーターも会場周辺に集まらないよう注意を促している。
いずれも全選手へのPCR検査を定期的に行う。それでも先行きは楽観できない。プロ野球、Jリーグとも開幕を前に複数の選手にコロナ感染が判明し、対策の難しさが浮き彫りとなっている。
集団による移動や宿泊は、感染リスクを高める。過密日程で選手の疲労が募る心配もある。選手個々の自覚が求められると同時に、チームの徹底した健康管理と目配りが一層重要になる。
中高生らの全国規模の大会が軒並み中止となった一方、代替大会が各地で計画されている。人気スポーツの再開は、こうした大会の運営にも弾みとなろう。
逆に感染者が相次ぐ事態となれば、スポーツ界全体に影響を及ぼしかねない。
入場制限が政府の目安に沿って徐々に緩和されれば、スタジアムの衛生管理を徹底しなくてはならない。大声を合わせる応援の仕方も変えざるを得ないだろう。
各チームはオンラインを活用した観戦方式を模索する。条件の厳しい今こそ、選手と応援者がつながるスポーツの力が試される。
(6月23日)
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June 23, 2020 at 07:23AM
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