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海外で使うと恥ずかしい、ちょっと残念なスポーツ用語(VICTORY) - Yahoo!ニュース

わずか2~3か月で感染が地球規模に広がってしまった新型コロナウィルス。その社会、経済に対する影響は計り知れず、いまだに先が見通せない。スポーツ界も例外ではなく、各国でスポーツイベントが軒並み中止になり、オリンピックも1年延期になった。アスリート、スポーツファンの落胆は当然として、経済的損失も甚大である。

スポーツの競技・種目の多くは明治以降、イギリスを中心に欧米からもたらされた。「野球」のように日本語に置き換えられ、すっかり定着した名称や表現も数多くある。一方、ゴルフのように名称はもとより、用具やルールにも本来の表記や呼び名を残している競技も多い。いつもは無意識に使っている「スポーツ用語」を点検すると新しい発見にきっと出会える。

◇ ◇ ◇

注意したほうがよい「ラグビー用語」

昨年は、ラグビー日本代表チームの躍進に国中が沸き返った。ラグビーのルールは複雑で、多くの人にとってなじみが薄く、おまけに英語の意味がわかりにくい。コンバージョンやノックオン、モール程度を憶えるので精いっぱいのにわかファンも多かったろう。カタカナ表記ばかりの中で、外国人との会話で注意したほうがよい「ラグビー用語」がこれだ。

【ラガーマン】
ラグビーの面白さは何と言っても選手一人ひとりの華麗な、あるいはパワフルなパフォーマンスだ。男らしい彼らをラガーマンと呼ぶ。日本では皆そう呼んでいる。

ラガー(Rugger)はラグビーの俗称だ。まれにラグビー選手を意味する場合もある。イギリスで19世紀末頃に使われ始めたらしいが、現在はあまり使われない。選手のことは、ラグビープレーヤーというのがごく一般的だ。ラガーマンという言い方はまず聞かない(大昔はRugger Buggerとも呼んだらしい)。

ラガーシャツというウェアもある。しかし、ニュージーランドなどラグビーの本場ではラグビージャージーあるいはラグビーシャーツと呼ばれる。
ラガーは、玄人っぽい表現でラグビー独特の世界観を表そうとした日本の愛好家によって広められたのではないだろうか。ラガープレーヤーではしっくりこないのでラガーマンという表現をひねり出したのかもしれない。

【ノーサイド】
ラグビーの魅力に潔さ、規律、献身などがある。いずれも日本人が重きを置いてきた規範に沿うものだ。ラグビーの潔さを表す際に必ず取り上げられるのがノーサイド(No side)あるいはノーサイドの精神だ。ノーサイドはラグビーの試合終了を意味する古い言い回しで、現在はフルタイム(Full time)という。カタカナのノーサイドには、試合が終われば敵味方なく称えあうのがラグビーの精神だ、というニュアンスが込められている。試合終了をわざわざノーサイドというのは日本だけだが、そこには「ラグビー道」があることを信じたい日本人の美意識が影響していそうだ。

ついでに「one for all, all for one」について。日本語の「一人は皆のため、皆は一人のために」という注釈がつき、外来の標語として扱われるが、実に簡単な英語なので誰でも分かる。このフレーズはノーサイド以上に日本人のラグビーに対するシンパシーを掻き立てる名文だ。原文はドイツ語。ドイツの保険分野の学者の言葉で、その直訳の英語とされる。『三銃士』のセリフなどそのほかにも説があるが、もともと英語ではない表現のようだ。

高校ラグビー界で無名の弱小チームだった伏見工業高校が、ある一人の教師が赴任してから数年で全国優勝を果たすまでの軌跡を描いた『落ちこぼれ軍団の奇跡』のテレビドラマ化作品『スクール☆ウォーズ』(1984~85年)で、教師役をつとめた山下真司の名セリフとして当時の若者に浸透した。その結果、ラグビーの本場イギリスなどでもチームプレーのモットーとして語り継がれている、と思い込んでいる人が多い。

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April 23, 2020 at 05:06AM
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