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ラグビー・流　料理で食生活見直し

　新型コロナウイルス感染拡大の影響でほとんどのスポーツが休止状態に追い込まれる中、試合や練習がなくなって増えたプライベートな時間に、新しいことに挑む選手が増えている。これまでできなかったこと、やりづらかった分野に挑み、苦境を前向きに乗り越えようとしている。　（対比地貴浩）

　「家にいることが多いので２７歳にして料理はじめました」（原文のまま）。３月３１日、ツイッターにこんなコメントをつけて３枚の料理の写真が並んだ。投稿主は、昨年のラグビーワールドカップ（Ｗ杯）日本大会で史上初の８強入りに貢献した日本代表のＳＨ流大（サントリー）だ。

　この時期は本来、Ｗ杯で大きく盛り上がったラグビー人気を追い風に１月に開幕したトップリーグのシーズン真っ最中。だが３月２３日にリーグが中止になった。チーム練習も取りやめになったため、「今までは本当にほぼ、なし」という料理を始めた。

　「想像だけで作った」という鶏肉とエリンギと長ネギの炒め物や、タコとワカメの酢の物、牛丼など凝ったメニューはなかなかの出来栄え。パス職人のＳＨらしく、台所でも手先の器用さを発揮した。体が資本の選手にとって食事も大事な要素で「食生活を見直すきっかけになる」。料理は気晴らしにとどまらず、栄養摂取の大切さを改めて学ぶ好機にもなっている。

ベイ・戸柱　子どもとビーズ作り

　開幕のめどが立たないプロ野球では、ＤｅＮＡの戸柱恭孝捕手が自宅で手芸の「アイロンビーズ」に挑戦。身長１７９センチ、体重９０キロのがっちりした体格の選手が、ごく小さなビーズでかわいらしい作品を仕上げる姿は想像してもほほ笑ましい。「子どもと一緒にアイロンビーズをしてリラックスしている」という。

　練習も満足にできない現状は競技生命を脅かしかねないが、同僚のＤｅＮＡ石田健大投手は携帯アプリで英語の勉強を始め、ツアーが中断している男子テニスの錦織圭（日清食品）はケーキ作りで気分転換しているという。

　窮屈な生活を有意義に過ごすヒントになるかもしれない。流はツイッターで「家にいよう」というハッシュタグを添えて、こうつづった。「みんな大変な事多いと思うけど協力して乗り越えていきましょう」

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