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米シェール7割破綻も 新型コロナ、露サウジ競争で収益悪化 - SankeiBiz

 サウジアラビアとロシアの増産競争などを背景に原油価格が歴史的な低水準で推移する中、北米のシェール石油産業が窮地に立たされている。米シェール石油中堅ホワイティング・ペトロリアムは1日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。米シェール産業では同社に続き、約7割の企業が破綻の危機に直面するとみられている。

 中堅が破産法申請

 かつて米シェール層主要地域の一つ、ノースダコタ州バッケンで最大の生産者だったホワイティングの負債は36億ドル(約3870億円)、資産は76億ドルで、債権者と債務再編条件を協議している。主要シェール企業では昨年、アルタ・メサ・リソーシズ、サンチェス・エナジーが破綻していたが、今年3月の原油価格急落後ではホワイティングが初の破綻となる。

 原油市場では、新型コロナのパンデミック(世界的流行)で需要が冷え込んでいる。これに加え、サウジが供給過剰となっている原油市場に過去最大となる供給を開始するなどロシアとの価格戦争が過熱。原油価格は約20年ぶりとなる1バレル=20ドル近辺の低水準で推移している。

 これは米金融サービス会社コーウェンのアナリスト、デービッド・デッケルバウム氏がホワイティングの採算ラインと見積もる1バレル=50ドルを大きく下回る水準だ。ホワイティングの時価総額は2014年の110億ドルから今年3月31日時点で約6200万ドルまで落ち込んだ。

 米国産原油価格は年初の3分の1に落ち込み、1~3月期は四半期ベースで過去最悪のパフォーマンスに終わった。米国みずほ証券のアナリスト、ポール・サンキー氏によると、新型コロナウイルス感染症(の拡大による需要の減少)とロシア、サウジアラビア両国間の価格戦争という二重の衝撃でホワイティングなど複数の生産者が破綻に追いやられる中、米石油開発会社約6000社のうち最大7割がつぶれる可能性はあるという。

 世界有数の深海掘削設備の輸送会社、米ホーンベック・オフショア・サービシズ(ルイジアナ州)は、12億ドルの債務の負担軽減に向けた債権者との協議中で、破産法11条の適用申請を計画している。

 砂岩から原油を抽出する加オイルサンド地帯では、同国資源大手のテックリソーシズが2年前に始めたばかりのアルバータ州フォートヒルズでの生産停止の可能性を示唆した。

 また、ロイター通信によると、米シェール企業キャロン・ペトロリウム(テキサス州)が30億ドル余りの債務の再編協議に向け、複数のアドバイザーを起用した。

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April 03, 2020 at 01:40PM
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